事務所だより 2022年新年号

【2022年1月号続編】産業医コラム 

働く人にとってストレスの溜まる時期になりつつあります。
約2年間のコロナ禍を耐え、ようやく慣れないリモートワークでの新たな環境にも適応したと思ったら 感染者数の減少により出社! 徐々に忙しくなるころです。
この状況は、メンタルヘルスの問題が明らかになり易い状態といえます。
職場での周囲の声、ラインチェック(高ストレス者による申し出より、早期の処置可能)で言動、容姿の変化も重要なサインですが、睡眠不調は気づきにくい要素ですので注意しましょう。
交代勤務の職場では勿論のこと、勤務間インターバル(帰社から出社までの時間。11時間以内をQuick Return といい、高血圧の割合が2倍です)の短い人も注意が必要ですが、通常の勤務体制でも一人一人の睡眠の質量を維持することが重要です。
まずは、睡眠の妨げになる要素をみてみましょう。

深酒 

4時間前のカフェイン類 

1時間前のブルーライト 

寝ようと焦ること等

 

深酒は寝たような気になるだけで、実際には苦しくて夜中に動きまくっています。就眠前の携帯チェックも早めに終えてください。
必要な睡眠時間は年齢により変化します。
25歳時では7時間睡眠ですが、45歳では6.5時間、65歳では6時間と短くなります。
また、寝付くまでには30分から45分の周期があり、寝る環境にあれば、この時間の間に必ず眠りに入るタイミングがきますので、焦らないで“ぼーっ”としていれば大丈夫です。
良い睡眠のための生活上の注意も追加します。

朝の起床時間を一定にする 

朝食を摂る 

昼寝は30分以内

 

これらは 概日リズム(放置すると25時間を一日とした生活リズムとなります。夜更かしの理由です)を維持するために大事なことです。
人間は25時間の概日リズムを体内に持ち、これを太陽光による刺激で修正しながらリズムをつくっています。

最後に、睡眠時の寝室の明るさは 3Lux(月明り)が適当とされています。また、入眠時は身体の深部温度は低下し、 末梢の血管が拡がります。よって、エアコンは好みの温度に設定し、4時間後タイマーにて“off”にするのが 理想的です。

 

世田谷一丁目整形外科院長 産業医 石川裕勝
03-3425-1921

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