事務所だより 2020年11月号
高齢者に対する安全配慮 !!【安全な職場づくり】
企業における高齢者安全対策 !!
一般的に65歳以上の人を高齢者といい、65歳から74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者として、総務省の人口推計は高齢者率を示しています。
これは、国際的に比較ができやすいように、国連で定めている基準でもあります。
平成30(2018)年の労働力人口は、6,830万人でした。労働力人口のうち65~69歳の者は450万人、70歳以上の者は425万人となり、労働力人口総数に占める65歳以上の者の割合は10年前より309万人増えて875万人に達し、全体の12・8%を占めるようになりました。(令和元年版高齢社会白書)。
労働災害発生件数(令和2年5月27発表)
平成31年/令和元年の休業4日以上の死傷者数は、前年比1.3%減の125,611人でした。しかし、このうち60歳以上の労働災害は前年より微増し3万3,715人と、全体の26.8%に達しています。
高年齢者の労働災害の増加は、65歳までの雇用延長や全国的な人手不足を要因として、さまざまな業態で働く高齢者が増えていることが背景にあります。
労働災害で最も多いのは転倒災害 !!
転倒の主な原因は、「滑り」、「つまずき」、「踏み外し」の3つです。
「滑り」
◆ 床自体が滑りやすい素材、凍結の状態
◆ 床面に水や油が飛散している状態
◆ 滑りやすい異物が落ちている状態
「つまづき」
◆ 床の凸凹や段差
◆ 床に放置された荷物や商品、配線コードなど
「踏み外し」
◆ 大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態での作業
◆ 階段で降りる際、最後付近で階段を踏み外す
・・・次頁へつづく