事務所だより 2020年8月号
テレワーク導入の留意点とは ?!
テレワークの効果 !!
本誌6月号でも取り上げましたが、テレワークは社員が所属する企業での勤務に比べて、働く時間や場所を柔軟に活用することが可能となる働き方です。
企業にとってのメリットは、「優秀な人材の確保や雇用継続につながった」、「資料の電子化や業務改善の機会となった」、「通勤費やオフィス維持費を削減できた」、「非常時でも事業を継続でき、早期復旧もしやすかった」、「顧客との連携強化、従業員との連携強化になった」、「離職率が改善し、従業員の定着率向上が図れた」、「企業のブランドやイメージを向上させることができた」など、最近でも多くの声が寄せられるようになりました。
社員にとってのメリットは、「家族と過ごす時間や趣味の時間が増えた」、「集中力が増して、仕事の効率が良くなった」、「自律的に仕事を進めることができる能力が強化された」、「職場と密に連携を図るようになり、これまで以上に信頼感が強くなった」、「仕事の満足度が上がり、仕事に対する意欲が増した」など、おそらくデメリットもあるのでしょうが、それ以上に効果を感じているようです。
テレワーク導入のプロセス !!
テレワークの制度、運用については、企業の業種、業態、社内慣習などにより様々な仕組みが考えられますが、テレワークの導入・運用を円滑に進めるためには、次のようなプロセスで進めるのが良いといわれています。
① テレワークの全体像をつかむ → 仕事の流れ等のイメージづくり
② 導入目的を明確にして全体方針を決定する → 対象者の選定
③ 働き方のルールをつくる → 労働時間の管理等
④ テレワークに必要なICT環境をつくる → 費用の問題の解決
⑤ 選択したICT環境に合わせてセキュリティ対策を整える
⑥ 試行導入を経て本格導入し、テレワークを実施する → フィードバック
⑦ テレワークの効果を一定期間ごとに調査し、テレワークを評価・改善する
・・・次頁へつづく