事務所だより 平成30年2月号
ストレスチェック制度の実施状況 【今後の取組みは?】
ストレスチェック制度の実施状況 ?!
ストレスチェック制度が実質的に動き始めてから1年余りが経ちますが、手探りでスタートした企業も少なくないと思います。
まずは、厚生労働省が取りまとめたストレスチェック施行後初めての全国の事業場から労働基準監督署に報告された実施状況(平成29年6月末時点)の概要を検証してみましょう。
ストレスチェック制度は、従業員のメンタルヘルス不調を未然に防止することを目的に2015年12月に開始されたものであり、従業員50人以上の事業所は年1回、ストレスチェックを実施するとともに、その結果を受けて従業員から申し出があれば医師による面接指導などを行わなければならないという制度です。
◆実施状況
資料出所:厚生労働省労働衛生課(以下同じ)
ストレスチェックの実施が義務付けられている事業場は、ストレスチェックの実施結果に関する報告書を所轄の労働基準監督署に提出する義務があります。報告書の提出時期は、各事業場の事業年度の終了後など、事業場ごとに設定できます。
◇ 業種別実施状況
業種別でみるとデスクワークが中心である金融・広告業が93.2%、通信業が92.0%と高く、サービス業である清掃・と畜業は67.0%、接客娯楽業は68.2%となっています。
・・・次のページへつづく