事務所だより 平成30年7月号

インターンシップの意義と使用者責任 課題とは? 

インターンシップとは ?!

 

インターンシップとは、学生が在学中に、企業などで研修生(インターン)として実務経験を積み、職業意識を高める制度であり、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的もあります。
夏休みなどの長期休暇を利用して、学生が自発的に申し込む場合、大学の正規の科目の中に組み込まれて単位を取得できる場合などもあるようです。

 

2000年代に入り、不況下の人材採用方法としてインターン制度を実施する企業が現れ、その後、インターン制度を実施する企業と参加する学生の数は増加し続けました。
大学生の間では「3年生の夏にはインターンをする」という意識が芽生え、現在では、「やるのが当たり前」、「就活はインターンから始まる」といわれるまでになっています。
その結果、インターン制度の内容は当初の「仕事体験」から「就職活動の入口」へと変化し、労働意欲が高い学生が参加する、という見方は少なくなりました。

 

◇ 実施状況
インターンシップを実施する企業は年々増加しており、大手企業では8割近くで、全体でも5割を超えているとする調査もあります。
インターンシップ実施の目的については、「採用活動のための母集団形成」が最も多く、続いて「企業 PR、イメージ向上」と多くの企業が早期広報の一環として捉えています。
また、インターンシップに参加する学生に対して、何らかの優遇策を講じるという企業は 6割強あり、具体的な優遇策としては、「早期選考」が最も多く約4割に上ります。
現在、インターンシップのあり方について多方面で見直しが進められていますが、採用に結び付けることへの考えを尋ねたところ、「企業規模にかかわらず結びつけてよい」が約半数で、「中小企業限定で結びつけてよい」の約1割と合わせると6割強が肯定的に考えています。

 

?インターンシップ推進の望ましい在り方とは  :文科省・厚労省・経産省

◇ 大学等における正規の教育課程として位置付け、現場実習などの授業科目とする。

◇ 大学等の授業科目ではないが、学校行事や課外活動等大学等における活動の一環として位置付ける。

◇ 大学等と無関係に企業等が実施するインターンシップのプログラムに学生が個人的に参加する。

 

インターンシップのリスク管理

 

・インターンシップ中の学生の事故

・学生による機器等の損壊、機密漏洩等

 

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